これからの建築士賞 表彰式に出席しました
2025/7/1
先日、東京建築士会の総会が開催され、その一環で本会が主催する「第10回 これからの建築士賞」の表彰式が行われ、代表の渡邉明弘が出席させていただきました。

再生という、建築士だからこそ敬遠しがちな枠組みについて、若手ながら長年取り組み続けてきたことが評価されました。
既存のポテンシャルを最大化し、新築では得られない再生ならではの建築を作る取り組みを、学生時代から10年以上継続している。大半のプロジェクトで、検査済証のない違反建築での検査済証再取得、居ながらでの耐震化や長期融資の確保といった、需要が増えながらも敬遠されてきた技術的課題を解決し、建物を長寿命化させてきた。
近年では事業主から関心を寄せられる機会も増えつつあり、ただ建物ひとつひとつの再生に取り組むだけでなく、空間デザインから築古物件再生への事業拡張を目指す大手デザイン会社との協業や、金融機関との融資の枠組みデザイン、中小企業による建物再生の新規事業立ち上げ支援など、再生という選択肢そのものの更なる普及に係る活動にも取り組んでいる。
再生を新しい建築文化としてデザインし、社会にその可能性について認知を広げ、根付かせていきたい。成熟社会に転換した現代において、今ある建物の活用に対する発想力はますます求められ、そこに再生の文化と技術が必要とされると確信しているからである。
(応募資料より)
建築士に対する表彰制度は大半が作品に対するもので、このような取り組みそのものを顕彰するアワードで表彰いただいけて、非常に光栄です。
栄誉ある賞にふさわしい活動ができるよう、引き続き精進して参ります。

受賞概要
業績名:再生をデザインする
審査員:青木淳、貝島桃代、加藤耕一、西田司(敬称略)
主催:一般社団法人 東京建築士会
主催者による発表はこちら(東京建築士会ウェブサイト)