渡邉明弘建築設計事務所が企画・設計監理を手掛けた「Harport Suginami Sud／永福町大博マンション再生」が、60年以上の歴史を誇るグッドデザイン賞にて「グッドデザイン・ベスト100」を受賞しました。
昨年の「REDO JIMBOCHO／神田神保町武田ビル再生」に続き、２年連続でのベスト100受賞です。
関わって下さった全ての皆様に、改めてお礼申し上げます。

【審査による評価コメント】

築50年の老朽化した集合住宅を、法的・構造的な課題を乗り越えて再生した、極めて意義深いプロジェクトである。旧耐震かつ検査済証未取得という厳しい条件下で、建物の耐震性と法適合性を確保し、長期融資を実現した点は特筆に値する。本計画では、既存の構造体を活かしつつ、軽量な外装や庇を加えることで、建物全体を再構成した。これは、既存の価値を尊重しながら新たな機能と美しさを加える「引き算と足し算」の設計手法の好例である。住戸プランにおいても、既存躯体の広い間口を活かし、新築では得難い空間構成を実現している。また、外構では、違反部分を整理しつつ、既存の樹木を保存し、回遊性のある動線を再構築することで、敷地全体の魅力と安全性を高めた。さらに、長年住み続けた住民と新たに加わった若年層が共存することで、多様性と地域性を兼ね備えたコミュニティが形成されている。このプロジェクトは、単なる建物の再生にとどまらず、都市における持続可能な暮らしのあり方を提示する優れた実践例である。

担当の審査員

栃澤麻利　千葉学　仲俊治　羽鳥達也

詳細はこちら（グッドデザイン賞公式ウェブサイト）

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2025年度グッドデザイン賞受賞展「GOOD DESIGN EXIHIBITION 2025」に出展

本年11月1日（土）から東京ミッドタウンで開催される、最新のグッドデザイン全件が集まる受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2025」において、本年度受賞デザインとして紹介されます。
会期：11月１日（金）～11月5日（火）
会場：東京ミッドタウン（東京都港区）
詳細はこちら（公益財団法人日本デザイン振興会ウェブサイト）